|
|
ミシシッピアカミミガメ ミシシッピアカミミガメ(Trachemys scripta elegans)は、爬虫綱カメ目ヌマガメ科アカミミガメ属に分類されるアカミミガメの亜種。要注意外来生物。 分布
アメリカ合衆国およびメキシコのミシシッピ川、リオグランデ川水系に自然分布。 形態
最大甲長30~35cmで、オスよりメスのほうが大型化する。目尻の部分に紡錘形の赤やオレンジ色の斑紋があり、これを耳に見たてて和名がつけられた。腹甲には甲板ごとに1対か2対の眼状斑がある。幼体には緑、黄、黒などの鮮やかな模様があり「ミドリガメ」として知られる。学名のelegansも「優雅な」の意で、この色彩が元になっていると思われる。しかし成長につれ多くの個体は鮮やかな模様はくすんでしまい、褐色と緑黒色主体の体色となる。オスは黒化(メラニスティック)を生じることもある。また、成体のオスは前肢の爪が長く伸びる。これはメスへの求愛行動やオスへの威嚇に使われる。指の間には水掻きが発達し、泳ぎはうまい。日本では全国に生息しているが、北海道では気温が低いため、産卵しても孵化をしないので野生では繁殖をしていない。 生態
河川、湖沼や湿地帯に広く生息する。日光浴を好み、水面上の岩や流木等によくあがる。日光浴は、カメ自身がビタミンD3をつくり、吸収するために行う。驚くと滑りこむようにして水中へ逃げ込む。性質は荒い。雑食性で魚類、両生類、甲殻類、貝類、水草など何でも食べる。成長に伴い草食性の傾向が強くなる。舌の構造上、水のない場所では摂食できない。繁殖形態は卵生で、5~9月(日本の場合梅雨のころから)にかけて産卵をする。1回に2-25個の卵を産む。本亜種に限った行動ではないが、オスは長く伸びた爪をメスの顔の前で震わせる求愛行動を行う。ミシシッピアカミミガメは他の水棲ガメに比べて鳴きやすい。カメは声帯をもっていないが、息を強く出すことで鋭い音を発することがある。 人間との関係
幼体が大規模に繁殖されペットとして輸出される。輸出先で野生化し、いまや代表的な外来種の一つとなっている。日本でも多くの個体が移入、定着、繁殖に至っているが、法規制後の大量遺棄を考え、2006年現在外来生物法では要注意外来種にとどまっており、流通や飼育に規制はない。性質が荒くやや大型化するものの、世界中に帰化するだけあって、カメの中では極めて丈夫。 ミドリガメ
ミドリガメ(緑亀)とは、主に本亜種の幼体を指す呼称。広義にはクジャクガメ、キバラガメ等のアカミミガメも含めたアカミミガメ属のカメの総称としても用いられることもある。これらのカメの幼体は緑、黄、黒などの鮮やかな模様があるため、1950年頃からペットとして世界中に輸出された。しかし成長したカメを持て余した飼い主が都市近郊の川や池へ「捨てガメ」をするようになった。さらに1975年ころには「カメからサルモネラが検出された」などという報道が追い撃ちをかけ、捨てガメが増加した。しかしサルモネラは他のペットの体内や土中にも存在し、カメだけにいるわけではない。捨てられたミドリガメたちは持ち前の適応力を発揮して生き残り、いまや日本の都市部の川や池では在来種のクサガメやニホンイシガメは少なく、一番多いのは本亜種という状況である。現在の本亜種の繁栄は「動物を飼う」ということの姿勢を問いかけている。韓国でも、ソウル市内の河川(漢江・清渓川など)で野生化、ソウル市が放流禁止生物に指定している。 日本で見られる施設
その他多数
本亜種(ミドリガメ)をモチーフとしたキャラクター
関連項目
参考文献
安川雄一郎 「アカミミガメ属(スライダーガメ属)の分類と自然史」『クリーパー』No.36、クリーパー社、2007年。
|
ミシシッピアカミミガメ 検索結果ミシシッピアカミミガメに関する記事はまだ書かれていないか、準備中です。
下段の検索結果もご覧ください
もどる
|
|
|