コモンキングヘビ


コモンキングヘビLampropeltis getula)は、爬虫綱有鱗目ヘビ亜目ナミヘビ科キングヘビ属に分類されるヘビ。無毒。

分布

L. g. getula トウブキングヘビ
アメリカ合衆国東部
L. g. californiae カリフォルニアキングヘビ
アメリカ合衆国(アリゾナ州オレゴン州カリフォルニア州ネバダ州ユタ州)、メキシコバハ・カリフォルニア州バハ・カリフォルニア・スル州
L. g. floridana フロリダキングヘビ
アメリカ合衆国(フロリダ州南部)
L. g. holbrooki シモフリキングヘビ
アメリカ合衆国南部、メキシコ北部
L. g. niger カスミキングヘビ
アメリカ合衆国(ケンタッキー州テネシー州
L. g. nigrita クロキングヘビ
アメリカ合衆国南部、メキシコ北部
L. g. splendida サバクキングヘビ
アメリカ合衆国(アリゾナ州テキサス州)、メキシコ北部

形態

最大全長200cm。全長や体色は亜種によって異なる。繁殖個体は様々な品種がいるためこの限りではない。
L. g. getula トウブキングヘビ
最大亜種。黒い体色に細い白い帯模様が鎖状に入る。
L. g. californiae カリフォルニアキングヘビ
最大全長150cm。黒褐色や茶色の体色に黄、クリーム色の横縞が入るが、縦縞模様の個体もいる。
L. g. floridana フロリダキングヘビ
黒い体色に細い白い帯模様が鎖状に複雑に入り、体側面がオレンジや赤に染まることがある。
L. g. holbrooki シモフリキングヘビ
体色は黒。和名の通り全身に白い霜降り状の斑点が密集する。
L. g. niger カスミキングヘビ
体色は黒く、白い斑点が所々に入る。
L. g. nigrita クロキングヘビ
成長につれて和名の通り全身が黒くなる。
L. g. splendida サバクキングヘビ
頭部は黒く、体側面にクリーム色や黄色の斑紋が入る。

亜種

亜種は複数の説がある。また自然下でも亜種間雑種個体群がいる。
Lampropeltis getula getula (Linnaeus, 1766) トウブキングヘビ Eastern kingsnake
Lampropeltis getula californiae (, 1835) カリフォルニアキングヘビ 
Lampropeltis getula floridana , 1919 フロリダキングヘビ Florida kingsnake
Lampropeltis getula holbrooki , 1902 シモフリキングヘビ
Lampropeltis getula niger (Yarrow, 1882) カスミキングヘビ Black kingsnake
Lampropeltis getula nigrita Zweifel & Norris, 1955 クロキングヘビ
Lampropeltis getula splendida ( & , 1853) サバクキングヘビ

生態

砂漠森林草原、農耕地等、様々な環境に生息する。

食性は肉食性で魚類両生類、小型爬虫類、鳥類やその卵、小型哺乳類等を食べる。特に小型爬虫類を好みガラガラヘビの毒に耐性を持ち、同種も含めたヘビも食べるためヘビの王様と思われた事が名前の由来だと言われている。(キングコブラのキングも同じ由来)獲物に巻きつき圧殺した後に丸呑みにする。
繁殖形態は卵生。

人間との関係

飼育、繁殖が易しくペットとして飼育されることもあり、コーンスネークに次いでヘビの中では飼育され歴史も古い。日本にも複数の亜種や地域変異個体が輸入されるが、カスミキングヘビの入荷は稀。

飼育、繁殖とも易しく脱走に気をつければさほど大型のケージを使わずとも飼育できる。 野生では爬虫類を好む傾向にあるが飼育にあたっては専門店等で販売されている冷凍マウスや冷凍ラットを個体の大きさに合わせて与えるだけで問題ない。多くの個体が旺盛に餌を食べるが同種も食べてしまうので、繁殖で一時的にオスとメスを同じケージに入れる場合を除いては基本的には単独飼育となる。飼育下では多くの品種が作られている。

品種(カリフォルニアキングヘビ)

バンデッド - 横縞。
ストライプ - 縦縞(優性遺伝)。
クレイジー - バンデッドとストライプの中間。アベラントとも呼ばれる。
コースタル - 黒褐色や茶色の体色に黄、クリーム色の縞が入る。
デザート - 黒の体色に白の縞が入る。
アルビノ - 黒色色素がない。
ラベンダー - T+アルビノ(チロシナーゼポジティブアルビノ)。本来はアルビノでは機能しないチロシナーゼ(黒色色素を作る酵素)が働くため色の濃くなるアルビノ
ハイポメラニスティック - 黒色色素が少ない。
チョコレート(メラニスティック) - 黒色色素が多い。
50/50(ヒフティー/ヒフティー) - デザートバンデッドで黒白の割合が同じか、若干白色部分が多い。

関連項目

参考文献

『小学館の図鑑NEO 両生類はちゅう類』、小学館、2004年、123項

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